夏祭りの約束

「本当ですか！ありがとうございます。」
と言って、急いで奥に向かった。秋君に会えるのではないかと思い、わくわくしていた。
しばらくして、秋君のお気に入りの場所についたが、秋君はいなかった。
少しがっかりしたが、まだ夏祭りは始まったばかりだ。もしかしたら来てくれるかもしれないと思いながらしばらく景色を見ていた。
そうしながら一時間ほどたったころ、
「ここに人がいるの珍しいな、ねえ君、ここ立ち入り禁止らしいよ。」
と後ろから声がした。。まさかと思って、緊張しながら振り返って
「あの、秋君、ですか。」
と聞いてみた。すると彼は驚いたように目を見開いて
「なんで僕の名前知ってるの…え、もしかして音ちゃん？」
とはっとしたような顔で
「やっと会えた。」と嬉しそうに言った。そしてしゃがみこんでしまった。