「わたし、不良に絡まれててそこを助けてもらったことがあって…その助けてくれたのが
湊先輩なんですっ……」




「へー、」



「「…………」」





少し黙ると、口を開く。




「赤いピアスは、ただ単に俺があげたんだけど、つけてる理由は、……ちよかちゃんの前から姿を消したあとに起きた事を忘れないようにだったかな………中3からピアスオッケーになったんだよ、中学生。」




「あとに起きた事……?」



「この話は、湊か、自分の両親に一年生の時のことを教えてもらいな?」





「……わかり、ました。」



その後も湊先輩の事を聞いたが、
あまり内容が頭に入ってこなかった。