「長いの?」
大倉くんが聞いた。
「長いよ。大学の時からだもん。」
「同い年?」
「3つ上。」
悟は私が大学1年で入ったサークルの4年生の先輩だった。4年生なのであまり会う機会はなかったけれど初めて会った時からかっこいいと思った。
一緒のサークルの友達もかっこいいと言っていた。私にとっては憧れの先輩だった。
その憧れの先輩が私に気を留めてくれて一緒に帰ったり出来ただけでもすごく嬉しかったのを思い出した。
すごくすごく遠い昔のような気がした。実際遠い昔だった。
悟は爽やかさの代表みたいだった。健康的に日焼けした顔からこぼれる笑顔に魅了された。
始めの頃、その笑顔が私に向けられるたび現実感が遠のいていくような感覚に陥ったものだ。悟の笑顔はそれくらい完璧だった。
最近悟のそんな笑顔を見たのはいつだろう。そんなことを考えてしまった。
大倉くんが聞いた。
「長いよ。大学の時からだもん。」
「同い年?」
「3つ上。」
悟は私が大学1年で入ったサークルの4年生の先輩だった。4年生なのであまり会う機会はなかったけれど初めて会った時からかっこいいと思った。
一緒のサークルの友達もかっこいいと言っていた。私にとっては憧れの先輩だった。
その憧れの先輩が私に気を留めてくれて一緒に帰ったり出来ただけでもすごく嬉しかったのを思い出した。
すごくすごく遠い昔のような気がした。実際遠い昔だった。
悟は爽やかさの代表みたいだった。健康的に日焼けした顔からこぼれる笑顔に魅了された。
始めの頃、その笑顔が私に向けられるたび現実感が遠のいていくような感覚に陥ったものだ。悟の笑顔はそれくらい完璧だった。
最近悟のそんな笑顔を見たのはいつだろう。そんなことを考えてしまった。


