貴方の前ではお姫様

「今度の日曜日さ、水族館行かね?」

私佐々木恋羽16歳。本日LINEでデートに誘われました。
やばい......


「やばいやばいやばい!!海紅やばい」
「何よどうした??」
彼女は今村海紅。私の幼なじみでもあり大親友でもある私にとって数少ない友人の中の一人だ。

「日曜日!!浅見くんに水族館誘わてた...」
私は1年前から浅見響くんに片思いしてる。きっかけは入学式の日、緊張で間違って階段を踏み外してしまい、たまたま居合わせた浅見くんが受け止めてくれたのだ。それから1年、徐々に距離を縮めてきた。文化祭で写真を撮ってもらったり、沢山話しかけたり、LINEで毎日話しかけた。

「やったじゃん!何がやばいのよ」
「だって私がデートしたことない恋愛ド素人なの知ってるでしょ?!」
そう。なんと言おうと私は男の子と二人で遊んだことがない。それどころがロクに男友達もいないのだ。

「大丈夫!私も協力するからさ」
海紅は3日後に控えてる私のデートに向けて沢山準備を手伝ってくれた。

「服はこれで!髪型はこれでしょー?」
海紅が考えてくれたコーディネートはこうだ。
今は7月、夏らしく水色の上品なワンピースの上に白いカーディガンを着る。しずく型の大人っぽいネックレスをして、髪型は綺麗にお団子にまとめあげる。

「よし完璧!楽しんでねデート♡」
「ありがとおおおおお!!」