「うん、好きだな」

そう思う自分がいる。

「でも、今はまた“第3のユノ”って感じだなぁ……痩せなくてもいいのに」

「まぁまぁ。見た目が変わってその度に受け入れるほうも大変だとは思うけど、ユノくんはユノくんだしね」

「……うん。そうだね」

ユノはユノ。見た目が変わっても中身は素敵な人。

それはこの7ヵ月間でよくわかったよ。


カートを押しながらグラウンドを眺め、友だちとはしゃぐ楽しそうなユノをずっと見つめていた。

女子のみんなが待つ中庭に入ったとき、前を歩いていたしずちゃんがこっちを向く。

「で、いつ告白するの?」

「……え」




それは、自分の気持ちに気づいたばかりのわたしには早すぎる言葉。

「告……白?」

ニヤニヤ笑うしずちゃんを前に、わたしの顔はカーッと熱くなる。