部屋でゲームをしているとノックをして兄が入ってきた。
ノックというのは相手から了承を得るためにするという認識だったが兄はいつも私の返事を待たずしてズカズカと部屋へ入って来るのだった。
ノックの意味ないじゃんと思いながらも口にはせず、「何?」と不機嫌そうに言った。
「お前、勉強は?」
「これ終わったらやるよ」
「俺は入学初日から机に向かってたけどね、余裕そうじゃん」
兄は私に厳しい。いつも何かにつけては口出しをしてくる。私は兄が苦手なのだ。
自分より下のやつを見る目が私に向けられているのを感じる。幼いころは嫌な印象はなかったはずなのに高校に入ってからいつも兄はそんな調子だった。
兄の口出しは続いた、私の中に響く言葉は一つもなかった。
ノックというのは相手から了承を得るためにするという認識だったが兄はいつも私の返事を待たずしてズカズカと部屋へ入って来るのだった。
ノックの意味ないじゃんと思いながらも口にはせず、「何?」と不機嫌そうに言った。
「お前、勉強は?」
「これ終わったらやるよ」
「俺は入学初日から机に向かってたけどね、余裕そうじゃん」
兄は私に厳しい。いつも何かにつけては口出しをしてくる。私は兄が苦手なのだ。
自分より下のやつを見る目が私に向けられているのを感じる。幼いころは嫌な印象はなかったはずなのに高校に入ってからいつも兄はそんな調子だった。
兄の口出しは続いた、私の中に響く言葉は一つもなかった。
