ジョニデが久し振りの帰郷だし、せっかくだから少し長めに滞在することにした。

今日もジョニデはご両親の墓に行っている。きっとお父さんやお母さんと話したいことがいっぱいあるんだろうな。

私は死ぬ前に両親とゆっくり話す時間があったから、幸せな方だったんだろう。

しばらくジョニデのことはそっとしておいてあげることにして、レオ様とふたりで街をたっぷり堪能することにした。

「大きい街だとは思ってたけど、結構都会だね?」

「そうだな、ポルポラとは規模が何倍も違うし、教皇の出身地ってことでだいぶ栄えたらしい」

「へえ、凄いね!観光地なだけあって何かとお洒落だし、高級感のある店も多いね」

「ああ、海沿いに別荘地があって内陸の貴族や王族が避暑に来て金を落としてくからな」

「なるほど。そういえばレオ様も子供の頃に来たって言ってたもんね」

「俺は子供だったから海に夢中で街には全く興味なかったから、店の記憶は全然ない」

「まあいいよ、適当にブラブラしよう!とりあえず、なんか甘いものでも食べたいなー」

疲れる前に休憩しようということになり、テラスのある素敵なお店でお茶とケーキを注文する。レモンの風味を感じるレアチーズのケーキは、馴染みのある味わいでとても美味しい。

「明日からは図書館に行こうと思ってるから、買い物があるなら付き合うけど、レオ様何かある?」

「聖女にまた服を買いたいな。海に似合う感じのやつ。水着もあるといいな、、」

「海は怖いよ。体力すぐなくなっちゃう」

「俺がいるから大丈夫だ。こんな機会滅多にないんだから、海には絶対行くぞ!」

「いやいや、明日から図書館だって言ったよね?」

「ええ?1日くらい海に行ってもいいだろ!?」

「じゃあわかった。海に持って行く用の本を何冊か買ってくれたら、付き合うよ」

「よし、それで決まりだ!早速服と水着を買いに行こう!」

「本屋が先がいい!じゃんけんで決めよう!」

「じゃんけん?なんだそれ?」

あああ!説明が面倒くさい!!