今までずっと、晴に冷たくあたってきたけど。
もうそんなことバカバカしい。これ以上晴とまともに話せないとか拷問だろ。



いやいや、拷問以上に俺に今すぐ首吊れと言ってるのと同じだ。


俺がずっと隠してたこの思い。
あの情報のせいにして正当化してたけど、本当は違う。

ただ、思った以上に気持ちが重すぎる俺を知ったら、晴がどう思うかと想像ついてしまうのが怖かったんだ。

晴は今、どんな夢を見てる?
その見ている夢に、願うことなら俺がいますように。



2人きりの静まり返った保健室が、俺の一方通行の恋を表しているようでやるせない気持ちになる。

下唇を噛んで、世界一愛おしい晴に視線をやった。



可愛い。ほんと可愛すぎる。
寝顔も可愛い。でも笑った顔も最強に可愛い。



「………重症すぎるな、俺。」


思わず頭を抱える。それでも視線は晴の可愛い可愛い顔に釘付けのままだった。