「そんなに俺のタイプが気になる?」
「はいっ」


そんなら質問ぶっかけられて、正常でいられる女子、きっとこの世にいないだろう。

即答した私に、微かに本当にちょっとだけ瑞希くんの口元が上がったように見えた。



笑、った……?い、いやそんなわけ……。
だって瑞希くん、笑わないし……。


かと思ったら、こ今度は瑞希くんの口から盛大なため息が漏れた。




「…………無理。もう無理。
耐えられない。晴、ごめんね。ちょっとだけ目、瞑って。」


へっ、瑞希くんが私の名前を……!?!?
思わぬパンチに動揺しながらも、瑞希くんの言うことは絶対。私はグッと目を瞑った。


と、途端に。


「頬にキスは許して。」


なんていう言葉と共に、私の頬に柔らかい感触がした。



「!?!?!?!?」