現在2023年 4月24日
私は今日から26歳になるアラサー女独身。職業 「清掃員」

現在居酒屋でお酒を飲んでいる。

今日が誕生日と言うのに‥

「何でだよ?!なんで彼氏がいない?!」
「いやな?私だってもうアラサーだぞ?さすがに誕生日くらい彼氏と高級レストランで‥」


妄想タイム

???「美味しいね。この店」

「そうだね!」

高級レストランでいきなり点灯が落ち登美子の上にスポットライトが落ちる

店員
「HAPPYBIRTHDAY トゥーユーHAPPYBIRTHDAYトゥーユー!HAPPYBIRTHDAY Dear富実子!HAPPYBIRTHDAY!!トゥーユー!」

???「今日、富実子のためにサプライズ準備したんだ」

「こんな…私のために…」

???「それに言いたいことがある。」

「なに?」

???「僕と付き合ってくれ。」

心の鐘の音が鳴り響く

「よ…喜んで」



「とかさ??無いの?!!!」





???「そんなのあるわけないやん。ってかなんでまだ付き合ってもないのにレストラン行くんよ」

と言ってるこの人。
現在、社長の息子「健」と年の差結婚して、専業主婦をしている。恵まれすぎてる女だ。

???「っておい?!!私の自己紹介雑すぎんか??ってか名前くらい言ってよ」

あっそうだった。
名前夏目愛 私と同じ年齢26歳 高校生からの親友でいつも居酒屋で飲んでる。


夏目 「ってか…あんた、これからも清掃員でいいの?就職しなくて」

ため息をした

「いやーさ…なんかもう疲れたというか…人間関係ってやつ?」


「勿体ないよ…あんた経歴だけはいいんだから…京都大学でしょ?しかも、日商簿記1級って…大手なら行けそうだけどね?」


「そうだけどね…まぁ清掃員があってるというか…自分的には…」






そう。私は経歴だけはいい。
しかし…ひとつ私には欠点があった。



゛優しすぎる゛




この言葉は普通は褒め言葉。でも私からするとこの言葉は点滴。
小学生の頃からそう。

卒業式の時、思い出として一人一人の印象を書いたことがあった。

その時、みんなは
「話してて楽しい」や「俺の彼女」など…いっぱい書いていた。

しかし私の場合





「優しい。」「頭いい。」「特技が多い。」




皆この3つのどれかしか書いていなかった。



その時私は思った。
特技と頭いいなんて…努力すればできるし…それに…それ以外が…

「優しい」

って…

私はこの言葉が引っかかっていた。

「優しい…私って…優しいって思われてるんだ…」

「人に優しいって言われると嬉しいはずなのに…嬉しくない」


「私は優しい?私は人に媚びを売ってるのかな??…私は人に甘えてる?…私は…パシリ…?」

どんどん不安になっていった。




そして京都大学に行って就職先も見つかった。
その就職先は、とある大手企画会社だった。



最初はいいと思った。雰囲気も良くて、みんなも優しく接してくれる。

でも違った。

私がなんでも受け入れるから…人の感を接するから…雑用ばっかやらされて…

自分の意見もなにも言えない…役に立たないただの高学歴な女の子。

その時私は自分が何がしたいのかも分からなくなっていた。

その時、居酒屋で一緒に飲んでた親友が
「やめたら?」

その言葉で私は退職を決意したのだ。


しかし…もうこの歳になると、保険も…色々と考えなくてはならない。



確かに…親友の言ってることも間違っては無い。


でも就職した所で間に見えている。







私は役に立たないと。