ちょっと……本当になんなの?
名乗りもしないでいきなり部屋に入って、なにをしているの?
「あ、あの……」
「あなたが蒼汰の妻なの?」
「えっ……」
鋭い目つきで私を見つめる女性。どことなく、鼻筋が蒼汰さんに似ている気がする。
もしかして……。
「……お、お母様……ですか?」
結婚してから、未だにお会いしていなかった蒼汰さんのお母様。
年末はパリへ旅行されていて、帰国後もクリニックが忙しいとのことでなかなかお会いする時間を設けられなかったとか。
入籍してからもう1ヶ月が経ってしまい、いつお会いすることができるのだろうと思っていたところだった。
「えぇ、そうよ。あなたが莉乃さんね?」
「はい……莉乃です」
「はぁ」と、大きなため息を漏らすお母様は、どうやら怒りの空気を醸し出している。
なんで? そんないきなり怒られるようなことを、私がしたの?
まったくわからずに戸惑っていると、お母様が再び口を開いた。
「私に顔も見せずに勝手に結婚なんかして……。あなた、以前キャバクラで働いていたそうね!?」
「えっ!? どうしてそれを……」
恐怖で足が震えている。
お母様とは正真正銘の初対面。
それに、蒼汰さんはお父様に私がキャバクラで働いていたことも話していないはず。
名乗りもしないでいきなり部屋に入って、なにをしているの?
「あ、あの……」
「あなたが蒼汰の妻なの?」
「えっ……」
鋭い目つきで私を見つめる女性。どことなく、鼻筋が蒼汰さんに似ている気がする。
もしかして……。
「……お、お母様……ですか?」
結婚してから、未だにお会いしていなかった蒼汰さんのお母様。
年末はパリへ旅行されていて、帰国後もクリニックが忙しいとのことでなかなかお会いする時間を設けられなかったとか。
入籍してからもう1ヶ月が経ってしまい、いつお会いすることができるのだろうと思っていたところだった。
「えぇ、そうよ。あなたが莉乃さんね?」
「はい……莉乃です」
「はぁ」と、大きなため息を漏らすお母様は、どうやら怒りの空気を醸し出している。
なんで? そんないきなり怒られるようなことを、私がしたの?
まったくわからずに戸惑っていると、お母様が再び口を開いた。
「私に顔も見せずに勝手に結婚なんかして……。あなた、以前キャバクラで働いていたそうね!?」
「えっ!? どうしてそれを……」
恐怖で足が震えている。
お母様とは正真正銘の初対面。
それに、蒼汰さんはお父様に私がキャバクラで働いていたことも話していないはず。



