再会したクールな皮膚科ドクターは、元・売れっ娘キャバ嬢をまるごと愛で包み込む

気分転換にと冷蔵庫でも物色しよう。と、椅子から立ち上がったときだった。

ーーピンポン。
と、静かな部屋に玄関チャイムが響き渡った。

こんな昼間に、いったい誰だろう。
蒼汰さんが、ネットでなにか購入して、それが届いたのだろうか。

そんなことを考えながらモニター画面を確認すると、玄関先に立っているのは見知らぬ女性……。


「え……出るの怖いな」


と、独り言を呟いていると「ピンポン」ともう一度チャイムが押される。

多分、在宅中だということを知っていて訪問しているのであろう。
用事があって来ているのだから、出た方がいいよね?

待たせてしまっていると思い、モニター画面では対応せずに玄関へと向かった。


「お待たせしました。どちら様で……」

「さっさと開けなさいよ」

「……えっ!?」


ゆっくりと玄関を開けたが、訪問者が強く扉を引く。
あまりにも強い力で扉を引かれ、思わず前に転んでしまいそうになった。

そんな私には見向きもせずにパンプスを玄関で脱ぐと、つかつかと部屋の中へと入って行く女性。

えっ……ちょっと待って!?
いったい誰なの? 蒼汰さんの……知り合い?

女性を追いかけるように急いで部屋の中へと戻ると、先ほどの女性は部屋の中を物色している。