だいぶ時間はかかってしまったけれど、長年の努力がやっと実ろうとしていた。
新たなスタートになりそうだ。
「それじゃあ、決まりだね。莉乃さんが働きやすいような環境にしておくよ」
「あ……ありがとうございます」
もう一度頭を下げたとき、ふと視界に入った蒼斗の姿ーー。
あ、蒼斗……寝てる。
いつの間にかお寿司をきれいに完食し、テーブルの下で気持ちよさそうに眠ってる。
まぁ、私たちが結構真剣な話をしていて構えなかったということもあるけれど、まさか眠ってるなんて。
「あの……すみません。蒼斗、眠ってて」
「え? いつの間に?」
私と同じように、テーブルの下を覗き込んだ蒼汰さん。
もしかしたら、私たちが大切な話をしていることがわかったのかな?
邪魔しちゃいけないと、蒼斗なりに思ったのかもしれない。
「可愛いな。これからはこの寝顔が毎日見れるんだな」
「……そうですね」
「俺は幸せ者だな。莉乃、蒼斗を産んでくれてありがとう」
いきなりそんなことを言われて、なんだか照れくさくなった。
そして……一瞬だけ唇が触れる。
まさか、こんな不意打ちでキスをされるなんて思っていなかった。しかも、ご両親が目の前にいるのに……。
新たなスタートになりそうだ。
「それじゃあ、決まりだね。莉乃さんが働きやすいような環境にしておくよ」
「あ……ありがとうございます」
もう一度頭を下げたとき、ふと視界に入った蒼斗の姿ーー。
あ、蒼斗……寝てる。
いつの間にかお寿司をきれいに完食し、テーブルの下で気持ちよさそうに眠ってる。
まぁ、私たちが結構真剣な話をしていて構えなかったということもあるけれど、まさか眠ってるなんて。
「あの……すみません。蒼斗、眠ってて」
「え? いつの間に?」
私と同じように、テーブルの下を覗き込んだ蒼汰さん。
もしかしたら、私たちが大切な話をしていることがわかったのかな?
邪魔しちゃいけないと、蒼斗なりに思ったのかもしれない。
「可愛いな。これからはこの寝顔が毎日見れるんだな」
「……そうですね」
「俺は幸せ者だな。莉乃、蒼斗を産んでくれてありがとう」
いきなりそんなことを言われて、なんだか照れくさくなった。
そして……一瞬だけ唇が触れる。
まさか、こんな不意打ちでキスをされるなんて思っていなかった。しかも、ご両親が目の前にいるのに……。



