そもそも、私に話があると言ってランチに誘ってくれたんだっけ。
「ところで、話ってなんだったの?」
「あ……、そうね。莉乃は……仕事、変わったんだね」
「うん。あれから勉強して、資格取得したから……」
「そう……」と小さく呟いたあと、コーヒーを喉へと送るめぐみさん。
どうしたのかな。
もしかして、仕事のことで悩んでいるとか?
次の言葉を待っていると、めぐみさんが真っ直ぐ私を見つめる。
思わず、私はフォークを置いた。
なんだろう……胸騒ぎがするのは、気のせい?
「莉乃、今彼氏いるよね?」
「え? ま、まぁ……一応」
いきなりそんなことを質問されて驚いたけれど、ここは隠すことではない。
でも、次にめぐみさんが発した言葉は、想像もしていないことだった。
「あのさ。今彼氏がいる莉乃にこんなこと言うのはおかしいかもしれない」
「え……なに?」
「探してるよ、莉乃のこと」
カラン、という音と共に、フォークが床に落ちた。
だって……誰のことを言っているのか、すぐにわかってしまったから。
探してるって、私を?
確かにめぐみさんは蒼汰さんとの結婚について知っている唯一の人だ。
政略結婚だということも知っているけれど……蒼汰さんとの、直接的な接点はないはず。
「ところで、話ってなんだったの?」
「あ……、そうね。莉乃は……仕事、変わったんだね」
「うん。あれから勉強して、資格取得したから……」
「そう……」と小さく呟いたあと、コーヒーを喉へと送るめぐみさん。
どうしたのかな。
もしかして、仕事のことで悩んでいるとか?
次の言葉を待っていると、めぐみさんが真っ直ぐ私を見つめる。
思わず、私はフォークを置いた。
なんだろう……胸騒ぎがするのは、気のせい?
「莉乃、今彼氏いるよね?」
「え? ま、まぁ……一応」
いきなりそんなことを質問されて驚いたけれど、ここは隠すことではない。
でも、次にめぐみさんが発した言葉は、想像もしていないことだった。
「あのさ。今彼氏がいる莉乃にこんなこと言うのはおかしいかもしれない」
「え……なに?」
「探してるよ、莉乃のこと」
カラン、という音と共に、フォークが床に落ちた。
だって……誰のことを言っているのか、すぐにわかってしまったから。
探してるって、私を?
確かにめぐみさんは蒼汰さんとの結婚について知っている唯一の人だ。
政略結婚だということも知っているけれど……蒼汰さんとの、直接的な接点はないはず。



