いや、まぁ……それはそうなんだけど。
さすがにそれは、恥ずかしいかも。
……って、別に体調は悪くないんだってば!
「いや、だから大丈夫ですって」
「そう? いいじゃないの、色々診察してもらいなさいよ」
ニヤリと口角を上げて、茶化すようにそう言った安達さんはなんだか楽しそう。
そんな話をしていたらさっきまでの心配も吹っ飛んで、いつも通り仕事ができそうだ。
「さ、始まるよ」と安達さんが言ったと同時に、患者さんが次々と受付に訪れる。
患者さんから診察券と保険証を受け取り、初めて診察を受ける患者さんには問診表も一緒に渡していく。
「はい、じゃあ待合室でお掛けになってお待ちくださいね」と、定期受診の患者さんに声を掛けたときだった。
「え……莉乃?」
突然名前を呼ばれ、顔を上げた。
そこに立っていたのはーーめぐみさん。
「莉乃だよね? どうしてここに……」
「えっと……まぁ、ちょっと色々あって」
「色々?」
「今ここでは話せないから……」
余計なことを言ってしまったと、後悔しても後の祭り。
『色々あった』と言ってしまった手前、多分気になるに決まっている。
「めぐみさんこそ、今日はどうして?」
「久しぶりに体調を崩したの。ねぇ莉乃、この後話せないの?」
さすがにそれは、恥ずかしいかも。
……って、別に体調は悪くないんだってば!
「いや、だから大丈夫ですって」
「そう? いいじゃないの、色々診察してもらいなさいよ」
ニヤリと口角を上げて、茶化すようにそう言った安達さんはなんだか楽しそう。
そんな話をしていたらさっきまでの心配も吹っ飛んで、いつも通り仕事ができそうだ。
「さ、始まるよ」と安達さんが言ったと同時に、患者さんが次々と受付に訪れる。
患者さんから診察券と保険証を受け取り、初めて診察を受ける患者さんには問診表も一緒に渡していく。
「はい、じゃあ待合室でお掛けになってお待ちくださいね」と、定期受診の患者さんに声を掛けたときだった。
「え……莉乃?」
突然名前を呼ばれ、顔を上げた。
そこに立っていたのはーーめぐみさん。
「莉乃だよね? どうしてここに……」
「えっと……まぁ、ちょっと色々あって」
「色々?」
「今ここでは話せないから……」
余計なことを言ってしまったと、後悔しても後の祭り。
『色々あった』と言ってしまった手前、多分気になるに決まっている。
「めぐみさんこそ、今日はどうして?」
「久しぶりに体調を崩したの。ねぇ莉乃、この後話せないの?」



