ふと見た正面玄関先で、見たことのあるような姿が目に留まった。
ーーあの人は……めぐみさん?
以前私が勤務していたTiaraというお店で一緒にキャバ嬢として働いていた先輩、めぐみさんだ。
ここ何年かは連絡を取っていなかったけれど、もしかしてこの辺りに住んでる?
「おーい、西野さん。もうすぐ受付始まる!」
「え? あ……すみません!」
安達さんに声を掛けられて、我に返った。
急いで入り口の鍵を開けると、受付に戻る。
……どうしよう。
めぐみさん、私のこと覚えているかな?
私が蒼汰さんとの別れを決断したとき、私からめぐみさんとの関りも絶った。
ちょっと……気まずい。
「西野さん、どうした? 体調悪い?」
「え! いや、あの……全然大丈夫です」
様子がおかしい私に気が付いたのか、安達さんが心配してくれている。
しっかりしないと。
私情で、安達さんを巻き込むわけにはいかない。
普通にしていれば問題ない。
もしかしたら、めぐみさんは私のことをもう忘れているかもしれないんだから。
「すぅー……はぁ」と、大きく深呼吸をしてから、仕事モードへと切り替えた。
「体調悪かったら、優太先生に診察してもらいなよ」
安達さんにそう小声で耳打ちされて、顔が熱くなる。
ーーあの人は……めぐみさん?
以前私が勤務していたTiaraというお店で一緒にキャバ嬢として働いていた先輩、めぐみさんだ。
ここ何年かは連絡を取っていなかったけれど、もしかしてこの辺りに住んでる?
「おーい、西野さん。もうすぐ受付始まる!」
「え? あ……すみません!」
安達さんに声を掛けられて、我に返った。
急いで入り口の鍵を開けると、受付に戻る。
……どうしよう。
めぐみさん、私のこと覚えているかな?
私が蒼汰さんとの別れを決断したとき、私からめぐみさんとの関りも絶った。
ちょっと……気まずい。
「西野さん、どうした? 体調悪い?」
「え! いや、あの……全然大丈夫です」
様子がおかしい私に気が付いたのか、安達さんが心配してくれている。
しっかりしないと。
私情で、安達さんを巻き込むわけにはいかない。
普通にしていれば問題ない。
もしかしたら、めぐみさんは私のことをもう忘れているかもしれないんだから。
「すぅー……はぁ」と、大きく深呼吸をしてから、仕事モードへと切り替えた。
「体調悪かったら、優太先生に診察してもらいなよ」
安達さんにそう小声で耳打ちされて、顔が熱くなる。



