♢
先生とのキスは、とにかく甘い。
壊れ物を扱うみたいに優しくそぉ~っと触れたかと思えば、角度を変え何度も執拗に追い求められて。
小鳥の啄みみたいに可愛らしいと思えば、舐めなぞって絡め取られて……。
キスしかしてないのに、既に体に力が入らない。
経験値がないわけじゃないのに、自分がして来たことがお子様レベルだったのだと思い知らされる。
クラクラする意識を必死に繋ぎ留めようと先生の腕を掴む。
ドーンットーンッと花火の反響音が全身に刺激して来るのに、頭がボーっとしてしまって。
「大丈夫か?」
「……はぃ」
不安定な体を支えるように腰に手が回され、体の右側が密着する。
愛おしそうな優しい眼差しを向けられ、夢なのか現なのか、分からなくなる。
ボーっと見つめ返していると、口元に手を当て、少し照れた顔をした先生がボソッと呟いた。
「花火、見ようか」
ポンポンと頭を優しく撫でられ、骨ばった大きな手が私の頭を先生の肩に抱き寄せた。
……寄り掛かっていいらしい。
「それにしても凄い音だな。嫌だったら中に入るか?少しはマシになると思うけど」
「……大丈夫ですよ。ここの方が良く見えると思うので」
花火が打ち上がる度にビクッと体が反応する。
何年か前に見た新潟の花火と違って、都心で見る花火は独特なものがある。
ちょっと魅惑的な真夏の夜に、好きな人とお酒を嗜みながら肩を並べて見る花火は特別なものがある。
そして、その何とも言えないプレシャスなひとときに先生との初めてのキスが加味されて……。
何でもない日常に矢吹先生が色づけてくれた。
先生とのキスは、とにかく甘い。
壊れ物を扱うみたいに優しくそぉ~っと触れたかと思えば、角度を変え何度も執拗に追い求められて。
小鳥の啄みみたいに可愛らしいと思えば、舐めなぞって絡め取られて……。
キスしかしてないのに、既に体に力が入らない。
経験値がないわけじゃないのに、自分がして来たことがお子様レベルだったのだと思い知らされる。
クラクラする意識を必死に繋ぎ留めようと先生の腕を掴む。
ドーンットーンッと花火の反響音が全身に刺激して来るのに、頭がボーっとしてしまって。
「大丈夫か?」
「……はぃ」
不安定な体を支えるように腰に手が回され、体の右側が密着する。
愛おしそうな優しい眼差しを向けられ、夢なのか現なのか、分からなくなる。
ボーっと見つめ返していると、口元に手を当て、少し照れた顔をした先生がボソッと呟いた。
「花火、見ようか」
ポンポンと頭を優しく撫でられ、骨ばった大きな手が私の頭を先生の肩に抱き寄せた。
……寄り掛かっていいらしい。
「それにしても凄い音だな。嫌だったら中に入るか?少しはマシになると思うけど」
「……大丈夫ですよ。ここの方が良く見えると思うので」
花火が打ち上がる度にビクッと体が反応する。
何年か前に見た新潟の花火と違って、都心で見る花火は独特なものがある。
ちょっと魅惑的な真夏の夜に、好きな人とお酒を嗜みながら肩を並べて見る花火は特別なものがある。
そして、その何とも言えないプレシャスなひとときに先生との初めてのキスが加味されて……。
何でもない日常に矢吹先生が色づけてくれた。



