♢
嗅ぎ慣れない香りに違和感を覚えて瞼を押し上げる。
「ここって……」
そういえば、昨日先生の家に泊ったんだった。
一週間ぶりのデートで舞い上がった私は、乗務疲れとアルコールが入ったこともあって、完全に寝落ちてしまったようだ。
カーテンの隙間から差し込む陽の明るさで、既に結構陽が高いのだと気付く。
辺りを見回し、壁掛け時計で時間を確認すると、既に九時になろうとしていた。
……もう仕事に行っちゃったんだ。
当然ながら、シーツの上に手を彷徨わせても先生のぬくもりなんてどこにもなくて。
せっかく先生が『泊ってくか?』って言ってくれたのに……。
自分の不甲斐なさに溜息が零れる。
上半身を起こして、ベッドから出ようとした、その時。
サイドテーブルの上に一枚のメモが置かれていることに気付く。
――――――――――――――
おはよう
今日は半日研修だから
昼には終わるから待ってて
一緒にお昼ご飯を食べよう
――――――――――――――
十年ぶりに先生の達筆な字を目にした。
少し気難しそうで冷たそうに感じる整った文字。
だけど、誠実さも伝わってくるようなきちっと書かれた字列に、思わずクスっと笑みが零れる。
「先生らしい…」
先生からは待ってるように言われても、さすがに同じ服という訳に行かないし、メイクもちゃんとしたい。
今から自宅に帰ってシャワー浴びて準備すれば、お昼までには十分間に合う。
「よし、帰ろうっ!」
『着替えに自宅に帰るので、終わったら連絡下さい』と先生にメールを入れて、自宅へと向かった。
嗅ぎ慣れない香りに違和感を覚えて瞼を押し上げる。
「ここって……」
そういえば、昨日先生の家に泊ったんだった。
一週間ぶりのデートで舞い上がった私は、乗務疲れとアルコールが入ったこともあって、完全に寝落ちてしまったようだ。
カーテンの隙間から差し込む陽の明るさで、既に結構陽が高いのだと気付く。
辺りを見回し、壁掛け時計で時間を確認すると、既に九時になろうとしていた。
……もう仕事に行っちゃったんだ。
当然ながら、シーツの上に手を彷徨わせても先生のぬくもりなんてどこにもなくて。
せっかく先生が『泊ってくか?』って言ってくれたのに……。
自分の不甲斐なさに溜息が零れる。
上半身を起こして、ベッドから出ようとした、その時。
サイドテーブルの上に一枚のメモが置かれていることに気付く。
――――――――――――――
おはよう
今日は半日研修だから
昼には終わるから待ってて
一緒にお昼ご飯を食べよう
――――――――――――――
十年ぶりに先生の達筆な字を目にした。
少し気難しそうで冷たそうに感じる整った文字。
だけど、誠実さも伝わってくるようなきちっと書かれた字列に、思わずクスっと笑みが零れる。
「先生らしい…」
先生からは待ってるように言われても、さすがに同じ服という訳に行かないし、メイクもちゃんとしたい。
今から自宅に帰ってシャワー浴びて準備すれば、お昼までには十分間に合う。
「よし、帰ろうっ!」
『着替えに自宅に帰るので、終わったら連絡下さい』と先生にメールを入れて、自宅へと向かった。



