♦
「お待たせ」
「こんばんは」
「お仕事、お疲れ様」
「先生も」
十八時半過ぎにいつもの待ち合わせ場所でもあるイーストタワー近くに迎えに行くと、マキシ丈のスカートを靡かせた彼女がいた。
「本当にラーメンでいいの?」
「はい。最近食べてないので」
「そっか」
『何が食べたい?』とメールすると、『ラーメンが食べたいです』と返信が来た。
隠れ家的レストランだとか、夜景の綺麗なレストランだとか、幾らだって我が儘言っていいのに。
五十嵐は俺の予測をいい意味でぶち壊して来る。
車をちょっと走らせて、国道沿いの有名店へと。
トラック運転手に人気の店とあって、シンプルなのにコクがあってかなり美味しい。
「味噌も美味しそうですね」
「食べてみるか?」
「えっ、……いいんですか?」
「五十嵐が嫌じゃなかったら」
「……じゃあ、一口下さい」
醤油味を頼んだ五十嵐が、物欲しそうな顔をして来た。
ガキじゃあるまいし、間接キスだのなんだのと騒ぐ年齢じゃない。
どんぶりを少しスライドさせると、自身のレンゲでスープを少し掬い、それを口にする。
「んっ、味噌も美味しいっ!」
「スープだけでいいのか?」
「……じゃあ、遠慮なく」
俺の言葉に反応するように嬉しそうな顔をしながら、数本の麺を箸でつまみ、それを旨そうに啜った。
「旨いか?」
「んっ!!」
もぐもぐと咀嚼する彼女が可愛らしくて、思わずプッと吹き出してしまった。
「食べてる顔、そんなにおかしかったですかっ?」
「いや、……可愛らしくて」
「っっ」
「汁が付いてる」
「っっっ~~っ」
濡れてる下顎を指先でそっと拭ってあげた。
「お待たせ」
「こんばんは」
「お仕事、お疲れ様」
「先生も」
十八時半過ぎにいつもの待ち合わせ場所でもあるイーストタワー近くに迎えに行くと、マキシ丈のスカートを靡かせた彼女がいた。
「本当にラーメンでいいの?」
「はい。最近食べてないので」
「そっか」
『何が食べたい?』とメールすると、『ラーメンが食べたいです』と返信が来た。
隠れ家的レストランだとか、夜景の綺麗なレストランだとか、幾らだって我が儘言っていいのに。
五十嵐は俺の予測をいい意味でぶち壊して来る。
車をちょっと走らせて、国道沿いの有名店へと。
トラック運転手に人気の店とあって、シンプルなのにコクがあってかなり美味しい。
「味噌も美味しそうですね」
「食べてみるか?」
「えっ、……いいんですか?」
「五十嵐が嫌じゃなかったら」
「……じゃあ、一口下さい」
醤油味を頼んだ五十嵐が、物欲しそうな顔をして来た。
ガキじゃあるまいし、間接キスだのなんだのと騒ぐ年齢じゃない。
どんぶりを少しスライドさせると、自身のレンゲでスープを少し掬い、それを口にする。
「んっ、味噌も美味しいっ!」
「スープだけでいいのか?」
「……じゃあ、遠慮なく」
俺の言葉に反応するように嬉しそうな顔をしながら、数本の麺を箸でつまみ、それを旨そうに啜った。
「旨いか?」
「んっ!!」
もぐもぐと咀嚼する彼女が可愛らしくて、思わずプッと吹き出してしまった。
「食べてる顔、そんなにおかしかったですかっ?」
「いや、……可愛らしくて」
「っっ」
「汁が付いてる」
「っっっ~~っ」
濡れてる下顎を指先でそっと拭ってあげた。



