寝室のベッドの上に横たわる彼女。
これまで何度も同じ光景を目にして来たけれど、今夜はそのどれもと違う意味を成す。
「先に言っておくけど、手加減するつもりはないぞ」
「っっっ~~~っ」
ムードに流され甘い雰囲気の中、ただ好きな女を抱く。
……そんなつまらない時間は過ごしたくない。
俺の言葉に悶絶し、恥じらう姿を堪能したい。
俺たちの『初めて』は全てが手探りだから、その一つ一つを漏らすことなく、どんな些細なことにも幸せを感じるはずだ。
俺にとっても、彼女にとっても。
今という一瞬が、『永遠の愛の約束』として刻まれる。
シャツの裾から滑り込ませた指先は、久々に感じる滑らかな肌質感に早くも興奮が抑えられない。
レースシェード越しの月明かりが、彼女の横顔を煽情的に照らす。
んっ、と甘い吐息を漏らす唇を塞ぐと、彼女の手が胸元でぎゅっと握られた。
その手を絡め取り、シーツに張り付ける。
今まで何度もキスしているはずなのに、今日の彼女はいつにも増して消極的で。
初めて肌を重ねることへと緊張なのだと、キス一つで伝わってくる。
いつか、こういうことに慣れきってしまったとしても、今日という日を覚えていて欲しい。
『俺』と『君』が、この先歩む道を同じにしたいと願った日なのだから。
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「せんっ……せぃ…」
浅い呼吸を刻みながら目尻に涙を滲ませ、恍惚の表情で俺を見上げる。
そんな彼女の耳元にそっと囁く。
「あ・き・と」
「っ……」
俺の声に反応するようにびくんと肩を揺らした。
「呼んで」
「……ぁき…とさんっ」



