カマイユ~再会で彩る、初恋

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早めの昼食を来る途中に済ませ、昼過ぎに到着した私たちは十七時過ぎまで海で過ごし、シャワーを浴びてBBQを楽しむ。

「あ、千奈っ、その肉俺のだって!」
「えぇ~いいじゃん、お肉まだいっぱいあるんだからっ!」
「はぁっ?!ってか、毎回お前食ってるだけじゃん!」
「お酒殆ど飲まないんだから、お肉くらい食べさせてよ!」
「食べたけりゃ、自分で焼けっ!」
「隆はそういうとこがダメなんだよ!もっと女の子に優しくしないと、一生結婚できないよ?」
「別に結婚したい相手がいるわけじゃねーんだし、大きなお世話だ!」
「まぁまぁお二人さん、その辺にしときなよ。お肉なら私が焼いてあげるし、ね?」
「ほら隆も、千奈に絡むな」

開始から結構なスピードでビールを飲む隆。
仕事で嫌なことでもあったのだろうか?
珍しくお酒にのまれてる感じがする。

隆と佑人は飲む専門。
千奈はお酒に弱いから食べる専門。
私はそんな三人の世話役で、いつも焼く専門。
けれど、この絶妙なバランスが結構心地いい。

「ってか、千奈。お前の彼氏、よく許したな、ここに来るの」

高校時代からこの四人でつるんでいることは千奈の恋人の朔也さんも知っている。
千奈に一目惚れして溺愛っぷりは凄まじく、うちら四人の飲み会にも迎えに来るほど。
本当は飲み会自体もNGな雰囲気だけど、千奈のおねだりに弱い朔也さんが毎回折れている。

だが、今回は飲み会と違う。
友達とはいえ、男女での一泊二日の旅行なわけで。

「千奈にお願いされて、私が頼み込んだから」
「……へぇ~」

独占欲の強い千奈の彼氏を思い出したのか、隆は苦笑した。