「ふふっ。そうですか?」

そう言いながら美味しそうに私が作ったカレーを頬張っているらんくん。

らんくんがこの家に来てからもう一ヶ月が経つ。

まさかお母さんの再婚相手が学校の後輩のお父さんだと思わなかったけど、らんくんはとっても

いい子だし、優しいし、イケメンだし、文句のつけようがない。

そんな彼に恋に落ちないのはあり得なくて、今ではもうすっかりらんくんのとりこになっている。

「そういえば、今日は父さんも沙羅さんも遅いんでしたっけ?」

「……っ!うん、そうみたいだねっ」