朝9時。暇すぎる。
6時に起きてから3時間、7時半に朝ごはんを食べた以外に何もしていない。
新しいスマホゲームでも入れようかな。
もうこれ以上自分だけで調べても有力な情報は得られない気がする。
もう何回目かも分からないくらい同じことを考えながらベッドの上でごろごろと寝返りを打っていると、パタパタと足音が近付いて、私のベッドの近くで立ち止まった。
莉心がお見舞いに来てくれたのかなと思ったけど、私のベッドの周りのカーテンをさぁっと開けたのは40代くらいのふくよかな女性の看護師さんだった。
「おはよう葵杏ちゃん。調子はどう?バイタル確認させてね。」
「おはようございます町田さん。昨日よりも楽になりました。」
ネームプレートがあって助かった。タメ口で話してるってことは葵杏ちゃんと町田さんは長い付き合いなんだろう。
「それにしても、久しぶりの入院なんじゃない?本当に丈夫な体になれて良かったね。」
「そ、そうですね。」
「さっき、受付に莉心ちゃん来てたよ。これ終わったら来るように言ってるからね。」
「わかりました。ありがとうございます。」
喋っていても手はちっとも止まらずにてきぱきと動き続けている。お母さんのような安心感を感じて、緊張がふっと抜けていった。
「よし、これで終わり。莉心ちゃん呼んで来るからちょっと待っててね。」
そう言って町田さんは来たときと同じようにパタパタと足音をさせて病室を出ていった。
6時に起きてから3時間、7時半に朝ごはんを食べた以外に何もしていない。
新しいスマホゲームでも入れようかな。
もうこれ以上自分だけで調べても有力な情報は得られない気がする。
もう何回目かも分からないくらい同じことを考えながらベッドの上でごろごろと寝返りを打っていると、パタパタと足音が近付いて、私のベッドの近くで立ち止まった。
莉心がお見舞いに来てくれたのかなと思ったけど、私のベッドの周りのカーテンをさぁっと開けたのは40代くらいのふくよかな女性の看護師さんだった。
「おはよう葵杏ちゃん。調子はどう?バイタル確認させてね。」
「おはようございます町田さん。昨日よりも楽になりました。」
ネームプレートがあって助かった。タメ口で話してるってことは葵杏ちゃんと町田さんは長い付き合いなんだろう。
「それにしても、久しぶりの入院なんじゃない?本当に丈夫な体になれて良かったね。」
「そ、そうですね。」
「さっき、受付に莉心ちゃん来てたよ。これ終わったら来るように言ってるからね。」
「わかりました。ありがとうございます。」
喋っていても手はちっとも止まらずにてきぱきと動き続けている。お母さんのような安心感を感じて、緊張がふっと抜けていった。
「よし、これで終わり。莉心ちゃん呼んで来るからちょっと待っててね。」
そう言って町田さんは来たときと同じようにパタパタと足音をさせて病室を出ていった。
