今日から私、日高つぼみは中学2年生になる。実感はないけど。

やっぱり大きく変わると言えば環境──要はクラスだ。

下駄箱に張り出されるクラス替えの紙の元へ人の波をかき分け何とか辿り着いた。

無事友達と同じクラスになれているのか不安で胃がキリキリする。これを来年も味わなければならないのかと思うと胃炎になってしまいそうだ。

(日高は・・・あった!4組!)

それだけじゃない。私の名前の上には蜂屋宏光と書かれていた。

(宏光も・・・)

これから1年間一緒のクラスだと思うとじわじわと胸が暖かくなった。

何を隠そう蜂屋宏光とは私の好きな人だからだ。

保育園の頃からの幼なじみで、ママの迎えが遅いと泣いていた私を慰めてくれたときからずっと好き。
小学校時代の友達は皆コロコロと好きな人が変わっていたけれど、私は変わらなかった。

そんなことを思い出しながら友達の名前を探したが見つからなかった。

(てことはぼっちスタート!?嘘でしょ!?)

宏光がいると喜んだ途端これだ。
人生はプラマイゼロとはよく言ったものだと思う。