水を飲みに厨房へ行くと、偶然聞いてしまった。

 華恋は俺のことが好き――。

 そうなのかよ!
 今までずっと片想いだと思ってた。

 どうしよう、なんか色々心の準備が出来てない。だからそっと部屋に戻ろうかと考えていたら厨房の入口に立っていたのが先生にバレた。とりあえず何も聞いてないってことに。

 そして華恋が怪我をしたことに気がついてすごく心配でたまらなかった。

 肝試しかくれんぼをした時も。
 幽霊が出るって話を聞いて怖すぎたけど、もしも本当にいるとしたら?

 やっぱり華恋が心配でたまらなかった。

 もしも幽霊と華恋が出会って、華恋が怖がって泣いたりしたらすごく嫌だなって考えた。

 怖さよりも、華恋を守りたいって気持ちが強くて。かくれんぼに参加するつもりはなかったけど、華恋が参加するから俺も参加した。

 そして、華恋と同じチームになるようにひまりちゃんに数字をそっと交換してもらった。

 華恋の気持ちを聞いてからずっと自分の気持ちを伝えたかったけど、なかなか勇気とタイミングがなくて。

 ついに今、気持ちを伝えた。
 伝えられた!