この気持ちを伝えたい。
どちらも言葉を発さない静かな空間。
空間というには広すぎる屋上だけど、私にとってはそう思えるぐらいだった。
「すー」
宮川君の息を吸う音が聞こえる。
――振られたかも…
少し身構えた私を見て、
「茜」
えっ、
びっくりして顔をあげる。
だって、宮川君が私のことを名前で呼んだことなんてなかったから。
二人の目が合う。
「ずっと前から好きでした」
どちらも言葉を発さない静かな空間。
空間というには広すぎる屋上だけど、私にとってはそう思えるぐらいだった。
「すー」
宮川君の息を吸う音が聞こえる。
――振られたかも…
少し身構えた私を見て、
「茜」
えっ、
びっくりして顔をあげる。
だって、宮川君が私のことを名前で呼んだことなんてなかったから。
二人の目が合う。
「ずっと前から好きでした」
