夕日の差す今この場所で

 一旦深呼吸。落ち着いて、私なら大丈夫。

 気持ちを切り替えて宮川君と向かい合う。

「まずは、急に呼び出したりしちゃってごめんね」

 今、自分史上一番心拍数が上がってる自信がある。

 宮川君に聞こえてしまいそうなくらい、胸が高鳴っている。

「あの、宮川君」





「好きです。付き合ってください」





 差し出した手が小刻みに震えている。

 もう言ってしまったからには、振られたってどうでもいい。ただ…