後夜祭のシンデレラ

「そっか。じゃあ、それの説明は省くよ。単刀直入に言うと、俺は雨宮さんが好き」

「……!?」

「急に何って顔してるけど、まぁ……たしかにそうだよな。俺たち深い接点とかないわけだし。俺の落とし物を拾ってくれたり、出会い頭にぶつかりそうになったり、ちょっとした接点はあったけど」

(湯浅先輩、覚えてくれてたんだ……そんな偶然を)

 なんてことない偶然の出来事。それでも私にとっては、大きな出来事で。

「あれって実はさ、わざとだったんだよね」

「……えっ」

 落とし物を拾ったり、出会い頭にぶつかりそうになったのは、湯浅先輩が仕組んでたってことらしい。
 冷静に考えちゃったけど、こんなこと、他の女の子だったらきっと悲鳴案件だ。