美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。





「なんだ、まだ怒ってんのか?」

ダグとはその晩、全く話をしなかった。
そのくらい、腹が立ったから。
私の事情を話せば、ダグもわかってくれるかもしれないけど、さすがにそれは話せないから、尚更、腹が立つのかも。



「わかった、わかった。
もう女王の話はしないから、機嫌直してくれよ。」

なんだか、恋人同士みたいな言い方だな。
まさか、私が女だってことは気付いてないと思うけど。



「……もういいよ。」

私も折れた。
いつまでも怒ってても仕方ないし、一緒にいたらダグにもお世話になることもあるかもしれないし。



「すまなかったな。そんなに女王のことが嫌いだとは知らなかったから。
何か事情でもあるのか?」

「え……だ、だから、その……し、知り合いが女王の器になって…」

「なるほど。そうだったのか。」

ダグは、何度も頷く。
咄嗟に吐いた嘘にしては、うまい事言った。
これからダグも信じてくれるだろう。



「確かに、女王の器になったら、長くは生きられないからな。
そうか、知り合いが…」

同情的な表情を浮かべるダグに、私はほっと胸を撫で下ろした。