美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

それから数日は、旅に出る準備をした。
旅に必要な服や食べ物や地図を揃えた。
そういう買い物も、全部、セバスチャンがやってくれた。



結局、この町では全く外に出なかった。
だから、どの程度広いのか、そんなに危険なのかどうかもまるでわからなかった。



気が付けば、ここにも一月くらい、いたんだよね。
快適と言えるような暮らしではなかったけれど、それでも、無事に暮らせたのはセバスチャンのおかげだ。



「じゃあ、気を付けて行くんだぞ。」

「はい、セバスチャンさんもお元気で。
本当にお世話になりました。」

「幸せになるんだぜ。」

「あ、ありがとうございます。」



まだ夜が明けきらない頃、セバスチャンが町の出口まで送ってくれた。
町の中は込み入った...いや、考え無しに建物を建てたような感じで、とてもごちゃごちゃしていた。
しかも、意外と広い。
セバスチャンがいなかったら、おそらく迷子になっていただろう。



手を振るセバスチャンを見ていたら、なんだかとても心細い気分になった。
これからは一人で行くしかない。
ほとんど可能性のないサリーナまで行くのは、馬鹿げたことかもしれないけれど、旅の目標はないよりもあった方が良い。



(ダメで元々!うまくいったら、儲けもの!)



空元気を出して、私は足を踏み出した。