美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

「大丈夫か?」

「は、はい。あの...ベルガアート城以外に、この辺りにお城なんてないですよね?」

「あるぞ。
ずっと北にサリーナ城が。」

「えっ!?」



あるの!?
でも、『ずっと北』なんだよね?
めちゃめちゃ遠いってこと?



「あの、サリーナ城は、どのくらい遠いんですか?」

「そうだな、馬車を乗り継いで、一週間か十日はかかるかな?」

「えっ!そ、そんなに近いんですか?」

「近い?そうかなぁ?」

セバスチャンは首をひねっていたけれど、もっとずっと遠いと思ってたからね。
そのくらいなら、十分行ける。
望みはかなり低いけど、ダメ元で行ってみよう!



「私、サリーナ城に行ってみます!」

「そうか、あのあたりはけっこう暮らしやすいというから、良いかもしれないな。」



(あ......)



「だったら、セバスチャンさんも一緒に行きませんか?」

「馬鹿を言うな。
いくら暮らしやすい町でも、俺なんかだめだ。
俺の居場所はここしかないんだ。」

セバスチャンにはお世話になったし、何か少しでもしてあげたいと思ったのだけど、
そんな簡単な問題じゃないんだね。
甘く考えていた自分自身に、なんだか腹が立った。