美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

「そういえば、あんた、家族はいないって言ってたが...」

「え?あ、は、はい。」

そうだ、確か、以前、訊かれたことがあって、家族はいないって答えたんだよ。



「あんたの親ならまだ若いだろうに、どうしたんだ?」

「え、ええっと...じ、事故です。
ば、馬車の事故で。」

咄嗟のことに、下手な嘘をついた。



「そうか、それは気の毒なことだな。
兄弟もいなかったのか?」

「は、はい、一人っ子でした。」

セバスチャンは、黙って頷く。



「頼れる親戚や友達はいないのか?」

「は、はい。残念ながら。」

「そうか...俺にもう少し力があれば助けてやれたんだが...」

「い、いえ、セバスチャンさんにはとてもお世話になり、感謝しています。」

それは事実だ。
セバスチャンが匿ってくれなかったら、今、どうなってたかわからない。
彼のおかげで追っ手からも逃げられたし、旅費も手に入った。
本当に、感謝してるよ。



「感謝してるのはこっちの方だ。
あんたは本当に良い人だ。
こんな俺を当たり前に扱ってくれた。」

「え......」

そんな事言わないで。
私、心の底ではセバスチャンのこと、気持ち悪いと思ってる。
もしかしたら、彼を利用してるだけなのかもしれないのに。
良い人はセバスチャンの方だよ。



あまりに申し訳なくて、私は何も言うことが出来なかった。