美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

「はい、ゆっくり飲んで下さいね。」

「ありがとう。」

セバスチャンは半身を起こし、ゆっくりとそれを飲み干した。



「本当に酷い味だ。」

「においもきついですよね。」

「子供の頃はこれが飲めなくて、いつもサーペリの甘い樹液を入れて飲んでたんだ。」

「このままじゃ、子供にはとても飲めませんよね。」

「俺は子供の頃、体が弱かったから、毎朝これを飲まされてて、それが嫌さによく隠れてたもんだよ。」

過ぎ去った日のことを思い出すかのように、セバスチャンは遠い目をして呟いた。



「あ、そういえば、ご家族は?」

「家族...家族ならとっくに亡くなったよ。」

「あ、そうなんですか、す、すみません。」



そうだよね。
セバスチャンはどう見ても若くは見えないし、そんなセバスチャンの両親ならもうかなりの高齢のはず。
それに、セバスチャンを育てるのにも人一倍苦労したかもしれないし、亡くなってても不思議はないよね。
つまらないことを訊いてしまったね。



「あ、今すぐスープを作りますね。」

話を変えようと思ってそう言って、その時に思い出した。
もう具材がほとんどないってことを。
仕方ないね。
ないものはないんだから。