美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。





(きっとこのあたりにあるはずだ!)



私は、暗い夜道をひたすら走った。
御屋敷の傍にハーディッシュの群生があると聞いたことを思い出したから。
ハーディッシュは、滋養強壮に良いって聞いた。
そしたら、セバスチャンの弱った体にも良い効果をもたらしてくれるはずだ。



ただ、暗いし、私は搾る前のハーディッシュを見たことがない。
でも、あのにおいは覚えてる。
御屋敷の近くで、群生してる植物をみつけては、匂いを嗅いだ。



「あっ!これだ!」



ついに、ハーディッシュをみつけた。
私はそれらを採った。
これを搾って飲ませれば、きっと、セバスチャンの容態は良くなる。
帰ろうとした時、なぜだかお屋敷に気を引かれた。



そうだ、お屋敷になにか食べるものがあるんじゃないかな。
御屋敷の周りは、しんと静まり返っている。
やっぱり、ここは女王の器が来る時以外は使われないんだね。



とはいえ、扉には鍵がかかっていた。
どこか開いてないかと探っていると...



「あっ!」



出窓のひとつが開いた。
気をつけながら、窓を開け、中に入った。



(こんなこそ泥みたいな真似したくないけど...)



何も無い。
今、ここは使われてないせいか、台所には何も無かった。
その事実に落胆する。