美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

「城の兵士が探してるとは、相当なことをやったんだな。」

「……わ、私……」

彼の言葉で、なんだかどんどん怖くなって来て……



「わ、私は、死にたくなかっただけよ!」

涙が込み上げ、呼吸が苦しい。
セバスチャンは、驚いたような顔をして私をみつめていた。



「まさか…あんた…女王の器なのか?」

言い当てられて、さらに涙が激しくなった。
なんで、選ばれてしまったんだろう?
私くらいの見た目の人は、他にもたくさんいるだろうに、どうして私が選ばれるの?



「女王の器から逃げ出す者がいるとはな。」

やっぱりだ。
セバスチャンも、女王の器になることを名誉なことだと思ってるんだ。
この世界の人達は、全くどうかしている。



そんなことを思っていたら、意外なことに、セバスチャンが笑っていた。



「こいつは愉快だ。
女王の器が嫌で、逃げ出す者がいたとはな!」

私はただ呆然と、笑うセバスチャンを見ていた。
そうか、彼のように普段から虐げられている人は、女王が困った事態になるのが楽しいんだね。
なんだか、思った程良い人ではなさそうだ。
いや、実は本当は皆そんなふうに思ってるのかもしれないね。
ただ、口には出さないだけで。