美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。





「明日の朝、移動します。
今夜は早めにお休み下さい。」

あっという間に、2週間が過ぎた。
明日、どこかに移動して、1週間、植物の汁だけで暮らすんだよね。
ここで失敗したら、私は弱った体に交換されて、数ヶ月で死んでしまう。
失敗は許されない。



次の日の朝早くに、馬車に乗せられた。
お城から、5時間はかかったかな?
着いたのは、お昼過ぎだったから。
あたりは深い森の中。
そこにぽつねんと建った御屋敷だった。



「わ、わぁ、何、これ!?」

緑色と茶色を混ぜたようなそれは、どろどろとしていてとても苦い。
その上、漢方薬みたいな独特のにおいがする。



「ハーディッシュの搾り汁でございます。」

「あぁ、なんかそんなこと言ってたね。
すごく飲みにくいんだけど、薄めるとか、なんか甘みを入れたり出来ないの?
このままじゃ、とても飲めないわ。」

「……少々、お待ちを。」

メイドさんは、グラスを持って行った。



こんなのをみんな1週間も飲まされてたの?
良く飲んでたね。
私は無理だわ。
滋養強壮作用があるらしいから、一応は飲むけど、もう少し飲みやすくしてくれなきゃ。



「ありがとう。これなら大丈夫そう。」

私が言った通り、薄めて甘味を足してくれたらしく、ハーディッシュは格段に飲みやすくなっていた。