美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。





「もっと肉を持って来て!!あ、お酒もちょうだい!」



私は考えを切り替えた。
あと一週間しか好きなものが食べられないなら、食べなきゃ損だ。
死んでも、成仏出来ないよ。



私はさんざん食べて、さんざん飲んで、馬鹿みたいにはしゃいでやった。
もう死ぬんだから、太ったって構わないし。



食べたあとは、お風呂に入って、数日ぶりにゆっくり眠った。







「ふぁ~…今日もたくさん食べるぞ~!」



昨日たくさん食べたせいか、ちょっと元気になっていた。
すごいもんだね。
今日も、朝からもりもり食べてやった。



朝食を食べ終わって、ベッドに寝転んでいる時、頭にふと浮かんだことがあった。



(……逃げれば良いんじゃね?)



そうだよ。
なにも、おめおめと体を奪われるのを待つことはないんだ。
逃げるんだよ。
あてはないけど、きっとどうにかなるよ。
生きてたら、元の世界に戻る方法だってみつかるかもしれない。



(そうそう、命大切!)

命さえあれば、なんとでもなるよ。



よし、決まった!
これからは、計画を立てて逃げる準備をしないと!



そう思ったら、体の中からなんだか勇気のようなものがふつふつとわきあがってくるのを感じた。