美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

人数的に言っても、シャールには勝ち目はない。
なのに、彼には諦める様子が無い。
シャールは狂ったように剣を振り回す。
剣士たちはその剣をなぎ払いながら、隙をうかがっていた。



「うっ!」

隙をついたミハエルの峰打ちが、シャールの背中を打った。
シャールは前のめりにくずおれた。



「ち、チクショウ!
は、離せ~!」

押さえつけられたシャールはまだ騒いでいたが、ミハエルの拳が鳩尾に入り、ようやく静かになった。
シャールは引きずられるようにして、会場を出ていった。



その光景にほっとしながらも、まだ足がガタガタと震えていた。



「皆様、お騒がせしました。もう大丈夫ですから。」

セバスチャンがそう言っても、まだみんなはざわついていた。
そりゃそうだよね。
みんなもきっと、びっくりしたよね。



セバスチャンが合図をして、結婚式は再開された。
悔しいよ…
せっかくの晴れの舞台をあんなサイコ野郎に台無しにされるなんて。



幸い、手順を間違えることもドレスの裾を踏んで転ぶこともなにもなく、結婚式は滞りなく終わったけれど、気持ちは全然落ち着いてなかったから、本来なら感じられるはずの感動を少しも感じられなかった。
そのことが本当に悔しくてたまらない。