美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

その時、激しくドアを叩く音がした。



「イーゼル!」

侍女が扉を開けると、そこには後ろ手に縄をかけられ、猿轡(さるぐつわ)を噛まされたせむし男がいた。



「えっ!!」

そして、その後ろには、なぜだかセバスチャンが…



「ど、どういうこと!?」

「わからないか。お前たちの企みは失敗したんだ。」

「そ、そんな…だ、だって…」

侍女はせむし男に目を遣った。



「残念ながら、そのせむしは私ではない。
イーゼルだ。」

「う、嘘っ!」

「本当だ。あとでゆっくり話してやろう。

この者を捕らえよ!」

「や、やめて!
私はサリーナに帰って、1番になるのよ!離して!!」

泣き叫ぶ侍女は、剣士達により捕らえられ、せむしとなったイーゼルと共に、牢獄へと送られた。



「ミライ…大丈夫か?」

セバスチャンは、私に巻き付けられた縄をほどき、強く抱きしめた。



「私なら大丈夫です。
そんなことより、王様は大丈夫なのですか?
イーゼルに呪いをかけられたと聞き、気が気ではありませんでした。」

「心配をかけた。
だが、私も馬鹿ではない。
対策を講じていたおかげで、なんとか助かった。
とにかく戻ろう。
立てるか?」

「はい、大丈夫です。」



まだなんだかよくわからない。
久しぶりに見たせむし男…それは、ならず者の町にいた当時のセバスチャン、そのものだった。
もしかして、今、私の隣にいるこのセバスチャンはイーゼルが魔法で変身した者じゃないだろうか。
そんなことまで想像してしまった。