美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

「ありがとう。
……君を元の世界に返してあげなければ、という気持ちはあったが、その反面、ずっと私の傍にいて欲しいという気持ちが強かった。
私は本当に自分勝手だな。」

「そんな……」



その気持ちは嬉しいよ。
複雑ではあるけどね。
でも、もう帰れないこともわかってるんだから、後は気持ちを切り替えるだけだよね。



「あ、あの…」

私が話しかけた時、不意にセバスチャンが立ち上がった。
そして、扉の方へ歩き出した。
何?どうしたの?



「誰だ!?」

「あっ!お、王様!お茶はまだ足りてますでしょうか?」



侍女を見て、セバスチャンの顔が緩んだ。



「まだ大丈夫だ。
足りなくなったら、また呼ぶ。」

「し、失礼しました。」



「すまなかった。まだ神経が高ぶってるようだ。」

あ、誰かが立ち聞きでもしてると思ったのかな?
扉の前には、いつも侍女さんがいる。
最初は少し気になったけど、今ではかなり慣れた。



「大丈夫ですよ…あ…」

「どうかしたのか?」

急に、シャール王子のことを思い出した。
側室になることを断ったから、酷い目にあってしまった。
でも、さすがにもう王子も諦めたよね?