美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

「あぁ、本当にまるで夢みたいです。
まさか、創世の歌の謎が解けるなんて…」

感慨深い様子でルネスが呟く。



「あ、そういえば、異界の文字の書き付けは、ひとつだけなんですか?」

「はい。以前はもっとあったのですが、火事があり、その時に大切な資料がだいぶ焼けてしまったようです。
その件があった時の王、エリック陛下が語り部を思い付かれたのです。」

「語り部さん達は、今までの出来事を全部覚えてらっしゃるんですか?」

「そうです。」

ルネスは簡単に肯定したけれど…
一体、どのくらいのことを覚えているのやら。



「よほど、記憶力が良いのですね。」

「語り部はだいたいが魔法使いの血を引く者なのです。」

「えっ!じゃあ、ルネスさんも魔法が使えるのですか?」

「いえ、私は魔法は使えません。
魔法使いと人間の間に生まれた子はたいていが魔力を持ちません。
ですが、魔力はないものの、私達のようにひとつのことに秀でた者がたまにいるのです。」



なるほど。
魔法使いの血が、こんな特殊能力を生み出すんだね。



「でも、考えてみれば、魔法使いはクライドさんだけですよね?
しかも、魔法使いと人間の間には魔法使いはあまりうまれないとのことですが、それでよく魔法使いが絶滅しませんでしたね。」