美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

「なるほど。そうだったのか、これは異界渡りをして来た者が書いた歌詞なんだな。」

「はい。残してきた奥さんやまだ小さな娘のことが書いてありますから、きっと若い男性だったんだと思いますよ。」

「そうか、気の毒にな。
幸せに暮らしていただろうに、突然、こちらに呼び出されてしまったのだな。」



私にも家族はいたけど、結婚してなかっただけ、まだマシだったかな?
子供がいたら、もっと辛かっただろうな。



「それにしても、本当に美しい文字だ。」

セバスチャンは、アルファベットが気に入ったようだった。
確かに、この世界の文字に比べたら、洗練されてるっていうのか、スマートな感じはするね。



(あ、そうだ。)



私は紙の隅に『Sebastian』と書いた。



「これはあなたの名前、セバスチャンです。」

「これが私の名前……」

セバスチャンは、愛しそうに英語のセバスチャンの文字をみつめていた。



「君の名前はどう書くんだ?」

「あ、それは…」



『未来』



「なんと!全然違う!」

「あ、すみません。これは私の国の文字です。
この文字で書いたら、Miraiとなります。」

「なんと素晴らしい。」

セバスチャンはミライの文字にみとれていた。