美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

「もう一度歌って下さい。さっきよりゆっくりと。」

セバスチャンは言われた通りにしてくれた。



(あぁ……)



まさしく英語だ。
少し発音がおかしかったり、聞き取れない言葉はあるけど、英語に間違いない。
故郷を懐かしんでいる内容だ。
故郷の風景や、家族のことが歌われている。
なんだか、涙が込み上げてくるよ。
きっと、この歌を作った人も私みたいに訳が分からないまま、こっちに連れてこられたんじゃないだろうか?
その人もやっぱり帰りたくても帰れなくて…
それで、こんな歌を作ったのかもしれないね。



(……ん?あれっ?)



私は急に違和感を感じた。



おかしくない?
私は、日本語で喋ってるけど、こっちの言葉が日本語同様にわかって、さらに、私の言葉も通じた。
なのに、この曲はどうして英語で残ったんだろう?



「この曲は譜面か何かで伝わったんですか?」

「いや、歌い継がれて来た曲だ。
えらくこの曲にこだわるのだな。」

「はい、これは私の世界の、つまりは異界の言語の曲です。」

「なんと、そうだったのか。
だから、私達には分からない言葉なのだな。」

セバスチャンは何度も頷く。