美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。





(まだ、夢を見ているみたい…)



醜いせむし男が爽やかな美男子に変わったことで、皆、ぽかんとしていた。
今がチャンスだと思った私は、セバスチャンを連れて城を出て、乗り合い馬車に飛び乗った。



私の隣には、美男子のセバスチャンが座っている。
荷物は何も持ち出せなかったけれど、仕方がない。
いつもお腹に巻いてたお金だけはあるから、それでなんとかなるだろう。



セバスチャンは、着ているものも変わってた。
いつもの茶色いローブではなく、まるで王子様みたいな上等そうな服を着て、腰には立派な剣を下げている。
セバスチャン、元は貴族だったのかな?



「ミライ、本当にありがとう。
今でも信じられない。
まさか、呪いが解けるなんて…」

「呪いって、誰にかけられたんですか?」

「私のことを邪魔に感じていた者が、私に呪いをかけたのだ。」

セバスチャンの顔に暗い影が差した。



「私も父上も、すっかり騙されてしまったのだ。
優しくて、明るくて…親切な女だと思った。
父上は、その者を娶った。
私は二人の結婚を心から祝った。
母上を亡くし、沈んでいた私たちのところへ、天使が舞い降りたのだと思った程だった。」

そう言って、セバスチャンは唇を噛み、項垂れた。