美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

「では、神の御前にて、誓いの口付けを。」

何の感情もない声で、神父さんがそう言った。



え…口付け?
セバスチャンと…?



申し訳ないけど、考えただけで胸が悪くなった。
いやだ…セバスチャンにはいろいろ助けられたけど、口付けは生理的に無理だ。
許してほしい。



「ミライ…俺を斬るんだ。」

セバスチャンが囁く。



「ば、馬鹿なことを言わないで下さい。そんなこと出来ません!」

「俺はもう十分過ぎる程生きた。
それに、俺が死んで悲しむ者もいない。
だから、斬るんだ。」

「そんなこと無理です!」

「こんな俺と結婚させられて良いのか!?
あんたは剣を持っているだけで良い。
俺が飛び込むから。」

「だ、だめです!」




「誓いの口付けを!!」



急かす声を聞きながら、私は剣を投げ出し、目をつぶってセバスチャンの歪んだ唇に口付けた。



わ…!な、何?



セバスチャンの周りに急に白い靄が広がって…
そして、今度はそれがだんだんと薄くなって…



「だ、誰!?」



私の隣には、知らない男性が立っていた。
背が高く、端正な顔をした若い男性だ。



「わ、私は……」



神父さんも目を丸くしている。



「解けたのか…私にかけられた呪いが解けたのか?」

「あ、あなたは?」

「私はセバスチャンだ。」

「え、ええっ!?」



今までのセバスチャンとはあまりにも違い過ぎて、私は何がなんだかよくわからなかった。