美人爆命!?異世界に行ってもやっぱりモテてます。

「では、参ろう。」

私はまた両方から侍女達に腕を拘束され、廊下に出た。
王子が先頭に立ち、その後を私たちが歩いて行く。
どこに行くの?



城内をしばらく歩き、着いたのは教会のような場所だった。
神父のような人までいる。



「王子、ここで何を?」

「何を?おかしなことを言う。
そなたの婚礼ではないか。」

「えっ!?」

「以前、私は言ったはずだ。
親も財産もなく、読み書きさえ出来ぬそなたに相応しい相手をみつけてやる、と。」



すごく嫌な予感がした。
王子は、やはり私が断ったことを怒ってる。
それも、相当に。



「さぁ、ミライの伴侶をここへ。」

兵士に両脇を抱えられながらその場に姿を現した人…
私はその人を知っていた。
その人も私を見てびっくりしていた。



「どうだ?気に入ったか?
わざわざ私がならず者の町まで出向き、最高の者を見つけてきてやったぞ。」

王子の高笑いが、部屋に響き渡る。



(セバスチャン……)



「そなたは、この者と夫婦になるのだ。
この醜いせむし男とな。」



なんてことを…!
涙が溢れる。
セバスチャンと結婚させられるからじゃない。
人でなしの王子に対する憤りだ。



「ほう、泣く程嬉しいか。
よほど、このせむしが気に入ったのだな。
それはなによりだ。」

王子は再び、声を上げて笑った。



私とセバスチャンは、神父の前に並ばされた。



「では、婚姻の儀を始めます。」

神父が恭しく頭を下げる。