どうしても、今しなければならないことではないけれど、そのことを思い出してしまったせいで、口の中がそれの気分になってしまった。
私はアパートを出た道のりにすぐ自販機があったことを思い出す。
目的のものがあるかどうか確認したことはないけれど、とりあえず行ってみよう。
私は、再び家から出た。
すると、ちょうど蓮くんが桃李さんの家から出てきたところだった。
「あれ、どうしたの?」
「いや、スマホを置き忘れてたみたいで、さっき気づいて取りにきた。そっちは?」
「あ~、自販機に行こうと思って」
「自販機??」
こんな時間にわざわざ、なぜ自販機に行くのか不思議に思っているようだった。
「お汁粉を買おうと思って。なんか飲みたくなっちゃって」
私は、じゃあ、また明日と別れを告げて、自販機に向かおうとした。
「僕も行くよ」
「え、いいよ。そんなわざわざ」
「僕もお汁粉飲みたいし」
「ほんとに?」
「ほんと」
「じゃあ、一緒に行こっか」
多分、嘘だったと思う。
だけど、優しいから、夜に出かける私を心配などしてくれたのだろう。
蓮くんはそういう人だ。
二人で自販機へ向かって歩き始めたが、アパートから百メートルも離れてない場所に自販機はあるので、すぐに着いた。
「お、あった。お汁粉」
無事にこの自販機にお汁粉があることを確認し、私は自分の分を購入した。
それに続いて、蓮くんも彼の分のお汁粉を購入する。
そして、私たちは自販機の横に置いてある赤いベンチに座った。
「それじゃあ、乾杯」
「乾杯」
蓋を開けて、一口飲む。
「なんか、いいね。雪が降った日にお汁粉って」
「でしょ。私、昔から雪が降った日にはお汁粉飲まないと、ダメなんだよね」
寒い中でお汁粉を飲む。寒いところで温かいものを飲むという、矛盾している状況。
このちぐはぐ感を味わうのが好きなのだ。
しかし、そうはいっても、外は寒い。
「寒っ・・・・・」
思わず、言葉に出てしまった。私はお汁粉の缶を持ちながら暖をとる。
そんな時、突然首元を隣から何かに覆われた。
紫色のマフラーだった。
「首元寒そうだよ」
蓮くんにそのように言われて気づいた。
私は先ほど家を出る前に白いマフラーを首から外してしまったのだ。
「いや、でも。そしたら、蓮くんが寒いでしょ」
そう反抗しても、彼はマフラーを巻く手を止めない。
私はアパートを出た道のりにすぐ自販機があったことを思い出す。
目的のものがあるかどうか確認したことはないけれど、とりあえず行ってみよう。
私は、再び家から出た。
すると、ちょうど蓮くんが桃李さんの家から出てきたところだった。
「あれ、どうしたの?」
「いや、スマホを置き忘れてたみたいで、さっき気づいて取りにきた。そっちは?」
「あ~、自販機に行こうと思って」
「自販機??」
こんな時間にわざわざ、なぜ自販機に行くのか不思議に思っているようだった。
「お汁粉を買おうと思って。なんか飲みたくなっちゃって」
私は、じゃあ、また明日と別れを告げて、自販機に向かおうとした。
「僕も行くよ」
「え、いいよ。そんなわざわざ」
「僕もお汁粉飲みたいし」
「ほんとに?」
「ほんと」
「じゃあ、一緒に行こっか」
多分、嘘だったと思う。
だけど、優しいから、夜に出かける私を心配などしてくれたのだろう。
蓮くんはそういう人だ。
二人で自販機へ向かって歩き始めたが、アパートから百メートルも離れてない場所に自販機はあるので、すぐに着いた。
「お、あった。お汁粉」
無事にこの自販機にお汁粉があることを確認し、私は自分の分を購入した。
それに続いて、蓮くんも彼の分のお汁粉を購入する。
そして、私たちは自販機の横に置いてある赤いベンチに座った。
「それじゃあ、乾杯」
「乾杯」
蓋を開けて、一口飲む。
「なんか、いいね。雪が降った日にお汁粉って」
「でしょ。私、昔から雪が降った日にはお汁粉飲まないと、ダメなんだよね」
寒い中でお汁粉を飲む。寒いところで温かいものを飲むという、矛盾している状況。
このちぐはぐ感を味わうのが好きなのだ。
しかし、そうはいっても、外は寒い。
「寒っ・・・・・」
思わず、言葉に出てしまった。私はお汁粉の缶を持ちながら暖をとる。
そんな時、突然首元を隣から何かに覆われた。
紫色のマフラーだった。
「首元寒そうだよ」
蓮くんにそのように言われて気づいた。
私は先ほど家を出る前に白いマフラーを首から外してしまったのだ。
「いや、でも。そしたら、蓮くんが寒いでしょ」
そう反抗しても、彼はマフラーを巻く手を止めない。
