「それも、やってるんですけど、お金もう少し貯めたくて。奨学金で大学行ってるんで、今のうちからお金貯められたらいいなって」
固定バイトに加えて単発バイトか。
私も金欠だから、バイトを掛け持ちしようと思っていたが、蓮くんみたいに夏休みだけ単発のバイトに入るのも手かもしれない。
それにしても、彼も奨学金利用だったとは。
そんなところも同じなのかと笑いそうになった。
しかし、実家からご飯の仕送りがあるところを見ると、親との関係は良好なのだろう。
そこは私と違う。
「そうだよね。私も奨学金利用したんだけど、あとあと返済しなきゃいけないことを考えると、貯金したいし。でも、最近スマホを壊したせいで、予想外の出費が出ちゃって。正直、泣きそう」
スマホの話で思い出した。そういえば、まだ蓮くんとは連絡先を交換していなかった。
「あ、蓮くん。連絡先を交換しません?前、出来なかったから」
「いいですよ、しましょう」
私と蓮くんはお互いのスマホを取り出して歩き、しばらくすると、アパートに着いた。
「じゃあ、ここで」
「ちょっと、待ってください」
彼は階段を上ろうとしていたが、そんな彼を呼び止めた。
楓さんの家に行くのに、一緒にいてほしいと思ったのだ。
楓さんと二人きりは、以前までの嫌な印象が完全には拭いきれていなかったのか緊張してしまう自分がいた。
良い人だとはわかっているんだけれど。やはり、第一印象というものは大きい。
「今から、楓さんの家に行くんですけど。蓮くんも行きませんか」
傍から見ると、唐突で謎の誘いを彼は受け入れてくれるだろうか。
「ほら、せっかく私たち接点持ったし、もっと親交を深めたいじゃないですか。三人で」
彼を誘うために咄嗟に思いついた理由を並べて補足する。
そういう気持ちも少なからずあるので、完全に嘘ではない。
「いいですよ。お邪魔じゃなければ」
「いやいや、邪魔なんてことあるわけないじゃないですか。良かった」
「良かった?」
「あ、何でもないです。よし、じゃあ行きましょう」
無事に彼を説得させることができ、二人でインターホンを押した。
すぐにドアが開く。
「楓さん、こんな夜に用事って何ですか?」
「あれ、蓮もいるのか」
楓さんは予想外の訪問者がいたことに、少し驚いているようだった。
「さっき、そこで会ったんで。せっかくなら三人がいいかなって。ダメでした?」
固定バイトに加えて単発バイトか。
私も金欠だから、バイトを掛け持ちしようと思っていたが、蓮くんみたいに夏休みだけ単発のバイトに入るのも手かもしれない。
それにしても、彼も奨学金利用だったとは。
そんなところも同じなのかと笑いそうになった。
しかし、実家からご飯の仕送りがあるところを見ると、親との関係は良好なのだろう。
そこは私と違う。
「そうだよね。私も奨学金利用したんだけど、あとあと返済しなきゃいけないことを考えると、貯金したいし。でも、最近スマホを壊したせいで、予想外の出費が出ちゃって。正直、泣きそう」
スマホの話で思い出した。そういえば、まだ蓮くんとは連絡先を交換していなかった。
「あ、蓮くん。連絡先を交換しません?前、出来なかったから」
「いいですよ、しましょう」
私と蓮くんはお互いのスマホを取り出して歩き、しばらくすると、アパートに着いた。
「じゃあ、ここで」
「ちょっと、待ってください」
彼は階段を上ろうとしていたが、そんな彼を呼び止めた。
楓さんの家に行くのに、一緒にいてほしいと思ったのだ。
楓さんと二人きりは、以前までの嫌な印象が完全には拭いきれていなかったのか緊張してしまう自分がいた。
良い人だとはわかっているんだけれど。やはり、第一印象というものは大きい。
「今から、楓さんの家に行くんですけど。蓮くんも行きませんか」
傍から見ると、唐突で謎の誘いを彼は受け入れてくれるだろうか。
「ほら、せっかく私たち接点持ったし、もっと親交を深めたいじゃないですか。三人で」
彼を誘うために咄嗟に思いついた理由を並べて補足する。
そういう気持ちも少なからずあるので、完全に嘘ではない。
「いいですよ。お邪魔じゃなければ」
「いやいや、邪魔なんてことあるわけないじゃないですか。良かった」
「良かった?」
「あ、何でもないです。よし、じゃあ行きましょう」
無事に彼を説得させることができ、二人でインターホンを押した。
すぐにドアが開く。
「楓さん、こんな夜に用事って何ですか?」
「あれ、蓮もいるのか」
楓さんは予想外の訪問者がいたことに、少し驚いているようだった。
「さっき、そこで会ったんで。せっかくなら三人がいいかなって。ダメでした?」
