力のない聖女は騎士と吸血鬼に愛される

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「宿題、学校に忘れてきた……」



 誕生日パーティの後、自室で私は自分の失態に落ち込んでいた。

 今日渡されたプリントは明日には提出で、その科目の担当の先生は結構厳しめんだよな。

 真守にコピーを貰えるか連絡してみたけれど、既に真守はプリントに回答済みで、まっさらなものは手に入りそうになかった。

 学校に、取りに行こうか。

 私はカーテンの隙間から外の様子を伺う。

 うーん、真っ暗なんだよなぁ。

 でも、自転車で行けば、すぐだし?

 ちょっと入って見てくるだけなら大丈夫かも。

 お父さんとお母さんに声を掛けようと思ったけれど、お父さんは疲れてソファーで寝てるし、お母さんはお風呂に入っている。

 仕方なく私は、黙って学校へと向かった。