本能が誰かを求めてる



「きゃー。いいわねいいわね!もちろん断るわけ無いわよね?杞憂!」





いつもでは考えれないくらいのテンションで興奮してるお母様






はたから見れば私たちは仲のいい親子なのかな





求婚を断ればどうなるか分かっているし、断らない方が執事からもお父様からも離れられるし幸せに決まってる






けどこのままずっと私は偽って生きていかなきゃいけないのかな





「杞憂さん、ダメかな?」






私が口を開かないからか不安そうな声で聞いてくる






...お相手様を拒否したら奥様、旦那様、そして私達一同許しません...





そーだ...了承しなきゃ私の立場は本当に無くなる






大丈夫、大丈夫よ、私今までやってきたじゃん





「驚きのあまりお返事が遅くなって申し訳ございません。こんな私で良ければよろしくお願い致します。」





「良かった...じゃあよろしくね杞憂さん」





そう安心したように息子さんは微笑む




その笑顔が妙に優しく何故か胸がドキッとした






「早速だけど杞憂ちゃん、聞いてるとは思うけど今日から煌牙と二人暮しでいいかな?」



きょ、今日から……?



唐突のことで驚いて隣を見ると

お父様もお母様も知ってたかのように振る舞う



おかしいよ、教えてもらってない